そろばんネタ帳 SOROBAN Stories

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そろばん四方山話

ニュートン「ゼロと無限の科学」より

ニュートンムック ニュートンという科学雑誌の特集号ニュートンムックに「ゼロと無限の科学」が発行されています。そろばんと関連している部分を簡単にご紹介します。

ニュートンムック「ゼロと無限の科学」発行所:㈱ニュートンプレス 定価2,415円

 

・多くの古代文明では、計算にはソロバンのような算盤(サンバン)や算木(木片を並べて計算する道具)が使われ、数字はその計算を記録するためだけに使われたと考えられる。そのために、ゼロ記号を使って計算することが無く、ゼロは一人前の「数」へと進化できなかった。

 

・「空位のゼロ」ソロバンでは、百の位や千の位など、位に数がないときに、玉を動かさないことでゼロをあらわす。

 

・「ゼロのおかげで数の記号が減った」ゼロ使うことの最大の利点の一つは、少ない種類の記号で簡単に大きな数をあらわすことが出来る点だ。たとえば漢字で数をあらわすとき、一~九に加えて十、百、千、さらには万、億、兆、京・・といった具合に4桁ごとに新しい漢字を用いる。しかし0を使えば、10,000、100,000,000・・と新たな記号を考え出さなくても、いくらでも大きな数字をあらわすとことが可能だ。どんな数でも0~9の十個の数字でことたりるのだ。このような数の表現方法は「位取り記数法」とよばれ、位に何も無いことをあらわす「0」が非常に重要な役割を果たしている。

 

・私たちが算用数字として使っている「0~9」の数字を使った記数法は、インドを起源とする。算用数字をアラビア数字とも呼ぶが、これはインドで生まれた0を含む記数法がアラビアのイスラム文化圏をへて、さらにスペイン・イタリアを経由してヨーロッパ全域に普及したからである。

 

・インドでは、板や皮の上にチョークで書いたり、砂や粉をまいて指や棒で書いたりした筆算が行われていた。インドの誰が数としてのゼロを発見したのかは謎に包まれている。しかし、この小さな一歩は人類にとって非常に大きな一歩だったといえるだろう。