そろばんネタ帳

絵で見るそろばんの歴史

  • 001.

    砂そろばん

    紀元前3000年、文化民族といわれるメソポタミア地方に住んでいる人達が、計算道具として使っていました。

  • 002.

    西洋でのそろばんの始め

    2500年位前、盤の上に線が引いてあり、その上に珠をおいて計算するそろばんが、ギリシャやローマなどで使われるようになりました。これを「線そろばん」と呼んでいます。

  • 003.

    ローマの溝そろばん

    ローマ人が、紀元前300年から紀元後400年の時代に使っていたと思われる、「ローマ溝そろばん」と呼ばれるものがあります。

  • 004.

    中国の古いそろばん

    中国で、漢の時代の終わりごろ約1700年前に、徐岳という人が書いた「数術記遺」という本の中に、そろばんのことが書かれています。

  • 005.

    算木(籌)という計算器

    中国では、そろばんが流行するまでは、算木という計算用具で、たし算、ひき算、かけ算、わり算以外に、たいへんむずかしい計算までしていました。

  • 006.

    わり算九九の誕生

    わり算の答が簡単に得られないものかと研究の結果、九九と同じように、わり算でも数を見れば答が出てくるような「わり声」というものが作られたのです。

  • 007.

    幼稚な現代のそろばんの誕生

    元の時代に書かれた「輟耕録」(1366年)という本に、算艦珠という言葉が出ています。つまりこのころには、珠に軸を通した、現代と同じような形のそろばんに改良されていたものと思われます。

  • 008.

    算木の計算法を取り入れたそろばん

    そろばんは、商人、和算家、役人(武士)その他広く庶民の間にいきわたり、生活の中に溶けこんできました。そろばん製造の技術も発展し、精巧なそろばんが大量に作られるようになりました。

  • 009.

    全盛をむかえた五珠二つそろばん

    明の時代のそろばんは、五珠二個のものが普通でした。五珠が二つあるのは、当時の目方の単位、一斤が十六両だったので、一ケタに十五までおけるものが重宝だったわけです。

  • 010.

    日本に渡ってきたそろばん

    16世紀の終わりの時代に、日本にはじめてそろばんが渡ってきました。

  • 011.

    日本で一番古いそろばん

    現在残っているそろばんの中で一番古いそろばんは、豊臣秀吉が朝鮮に兵を進めたとき、お供した前田利家が九州・名護屋の陣中で使用したといわれるそろばんです。

  • 012.

    日本で一番古いそろばんの本

    一番古いそろばんの本は、毛利重能の「割算書」(1662年)と「算用書」です。算用書の刊行年は、はっきりしませんが「割算書」より古いといわれています。「割算書」はその内容が、わり算を主として書かれています。

  • 013.

    珠算発展期

    「商人がそろばんもできないでどうするかー!!」商業が盛んになって計算量が増えました。江戸時代の初期のころから、いろいろな珠算の本が出版されてそろばんが普及し始めました。

  • 014.

    塵劫記のわり算

    塵劫記のわり算は、帰除法で計算されています。「二一天作の五」というわり声を、昔そろばんを習った人なら聞いたことがあると思います。これが帰除法の代表的なわり声です。帰除法は覚えづらいけれども便利な計算方法です。

  • 015.

    塵劫記のねずみ算

    ねずみがたくさんの子どもを生むことは、皆さんもよく知っていることと思います。ねずみの子どもがだんだん増えていく様子を計算したのが、このねずみ算です。

  • 016.

    和算の発展

    中国の数学書をもとにして、江戸時代に、日本の中で発展した数学を和算といいます。和算の基本的な考え方は、関孝和やその弟子達によって作られました。ヨーロッパの数学者より早く発見した数式などもあります。

  • 017.

    江戸時代後期のそろばん

    そろばんは、商人、和算家、役人(武士)その他広く庶民の間にいきわたり、生活の中に溶けこんできました。そろばんの製造技術も発達し、精巧なそろばんが大量に作られるようになりました。

  • 018.

    検定試験の誕生

    昭和3年に第一回の珠算能力証明試験がありました。この試験が、そろばんの検定試験の始まりです。

  • 019.

    昭和のそろばん(四つ珠)

    小学校では必ずそろばんを勉強するようになり、そろばんも五つ珠から四つ珠へと変わりました。