高級そろばん
「もっと上達したいから本格的なものを」「せっかく始めるなら、いいものを使いたい」
そんなこだわりのあるお客様におすすめします。厳選した素材で、熟練の職人さんが作り上げるそろばんです。
使う人の手によくなじみ、玉が滑らかに動き、かつピタリと止まります。お使いくだされば、その良さを実感していただけます。
雲州堂では、速く正確な計算に役立つのはもちろん、使いこんで「自分のそろばん」になるよろこびも大切に考えます。
そこで雲州堂の高級そろばんの、玉の冴え、竹芯、機能美についてご紹介いたします。
玉の冴え
じっくり時間をかけて成長した木の幹は堅く緻密です。カバの木の幹が1mm太くなるのに3年以上かかり、それ以上かかると言われているツゲの木は、さらに貴重です。そして、密度の高い年輪の中心部分から作った玉は均質で重く、弾けば澄んだ気持ちの良い音が響きます。
竹芯
正確な玉の動きを保つ上で、そろばんの竹芯(軸)はとても重要です。素材は真竹が一般的ですが、限られた一部の高級品には、煤竹(すすたけ)が使われています。煤竹は、民家のかやぶき屋根などで、長い時を経ていぶされて堅くしまり、滑らかな表面が特徴です。ただし年々手に入りにくくなっています。
機能美
そろばんを四方から支える枠は、滑らかな玉の動きを守ります。精巧なホゾ加工など、寸分の狂いもない組み立てによる堅牢さは見事です。そして裏板が、上下枠をしっかり支えます。無駄なものを排除し、とことん機能を追求したそろばんには、“端正な機能美”を見ることができます。