必見! 雲州そろばん「職人の技」

「そろばん四方山話」に、いよいよ動画が登場しました(^0^v(ここから)

これは、今年の1月に島根県の横田町に取材旅行に行った時、伝統産業会館でビデオを購入し、それを編集したものです。

ここで実演なさっているのは、伝統工芸士の石原長蔵氏です。長蔵さんは、現在は伝統産業会館の横に建立された「そろばん回廊」の中で、そろばん製作の実演をご披露なさっています。私達もいろいろお話を聞かせていただき、取材・撮影にご協力頂きました。

石原長蔵氏 2009年1月

この動画は、「玉材の製造工程」「軸の製造工程」「枠の製造工程」「組み立て・仕上げ」など、7つに分けて公開しています。感動的なのは、その全ての工程を一人の職人さんがなさっていることです。玉は玉屋さんから買い、軸は軸屋さんから買う・・・のではなく、木から玉を作り、竹から軸を作っていくのです。これだけのものすごい工程の積み重ねと労力を注いで作られた精密機器「そろばん」ですが、工芸品的な価値は付加されますが、芸術的な価値は付加されません、何故なら生活消耗品である「計算道具」だからです。

長蔵さんもビデオ製作の頃に比べて、お年を取られました。雲州堂の四方山話のコーナーに出演して下さる「2代目雲文さん」が伝統工芸士の一番の若手ですが、もう60歳を越えられました。雲州そろばんの伝統工芸士さんは9人いらっしゃいましたが、現在雲州算盤協同組合で活躍されているのは4人だけです。

5万円のそろばんは「高い」ものですよね!でも、この動画をご覧になっていただくと、「そろばん1丁って幾らの価値のあるものなんだろう・・・」と考えさせられます。何とか、次の世代にも伝統工芸士と呼ばれるだけの技量を獲得した職人さんが生まれますように!と祈ります。

伝統産業会館内部

 

横田駅 2009年1月 大雪

 

そろばん回廊

 

 

 

 

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