そろばんネタ帳

そろばんコレクション

017) 英 一蝶 画「人間万事二一天作五」

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「英 一蝶 (はなぶさ いっちょう)」 という,元禄時代を中心に生きた,まことに多芸の画家の作品。保存状態が多少悪く、観にくい状態であるのでお許しください。

 

 

 

 

 

 

 

「恵比寿さまが鯛をまな板に置いたままでそろばんを計算している」という誠に珍しい図柄です。ソロバンはもちろん上2玉・下5玉です。

人間万事二一天作五」の意味については、諸説があるようですが、二宮尊徳翁夜話の中に下記の解説がありますので、紹介させていただきます。

「たとえば 二一天作の五、二五十というのと同じだ。ただその言いようが妙味があるだけで、深い意味があるように聞こえるが、別に深い意味があるわけではない」

画号が「北窓翁一蝶」となっているので、島流しを終えて、江戸に帰ってきてからの晩年の作品と思われます。

 

英 一蝶」という多彩な人物の波瀾万丈の人生については、調べてみられることお勧めします。