そろばんネタ帳
そろばんと教育
004)脳が10歳若返る「そろばん脳トレ」その2
「大人のためのそろばん教室」では計算力の向上だけでなく脳を鍛える訓練も行う
大人のためのそろばん教室主宰 川西一仁先生
私が「大人のためのそろばん教室」を始めてから、約3年になります。生徒さんの人数も少しずつ増え、今では百人近くの大人が、そろばん学習を続けています。
大人のためのそろばん教室では、計算力の向上を一番の目的とはせず、そろばんを「脳を鍛える道具」としてとらえています。ですから、従来とは違うそろばんの使い方をしたり、そろばんを使わずに指を使って体操をしたりしながら、脳の活性化を目指して、トレーニングを行っているのです。
物忘れが減った、記憶力が高まった、また「80分間の授業が終わると、すごく疲れる。それだけ脳が鍛えられているのを実感する」と喜ぶ人が少なくありません。
大人がそろばんを行うことは、認知症の早期発見に有効ではないかと、私は考えています。生徒さんにそのような兆候があれば家族に連絡し、病院での検査をすすめています。
そろばんを習ったことが無い人でもできる簡単な方法を掲載します。朝食前に10分間でも行うと、頭がすっきりするので、ぜひ毎日取り組んでください。
計算を指で行うそろばん式脳トレも脳活性には有効で、物忘れを簡単に撃退できる
そろばんを使わなくても、手の指を使って行う「そろばん式脳トレ」を考案しました。そろばんの考え方を基本にしていますが、実際にはそろばんを使わないため、いつでもどこでも簡単に試すことができます。また、声を出しながら行いますので、聴覚による刺激が得られるという利点もあるのです。
指体操の一部をご紹介します。
1日10分のそろばん式脳トレを続けて行えば、もの忘れを一掃することが期待できます。
体験者の声 山下加寿子さん(70歳)
そろばんを始めたら定年直後からの気力の低下が治まり、友人との外出も増えた。
体験者の声 前田美紀さん(仮名 62歳)
退職後の独り暮らしに不安が募ったが、そろばんでやる気が高まり、家事・気功を満喫。
出典:『健康365』2008年11月号 発行元:㈱エイチアンドアイ
この記事についてのお問合せは「健康365編集部」(TEL03-5297-2310)へご連絡下さい。
講師紹介
川西一仁(かわにしかずひと)
大人のためのそろばん教室主宰
1969年大阪生まれ。甲南大学法学部卒業。大手IT企業でシステムエンジニアとして活動後、「大人のためのそろばん教室」を主宰。従来のそろばん学習に、独自の方法を取り入れた斬新な指導法が、新聞やテレビなどで評判。著書に、『そろばん式脳トレーニングBOOK』(ゴマブックス)など。