「中国珠算教育問題研究会」様の資料より

忙しさにかまけて更新を怠っておりました<珠算界のいろいろ情報>、久しぶりに更新させて頂きます。

 

今回は 「中国の珠心算教育情報を日本に伝える研究誌」 を編纂なさっていらっしゃいます 東大阪市の大谷茂義先生 からお送り頂いております <中国珠心算簡紹> という冊子の 「2010年冬号」から情報をお借りいたしました。

 〇  まず、第3回世界大会が2009年8月16日に開催された記事です。日本からも3名の選手が参加し、益田明先生が引率されました。今回も優勝は中国の選手。日本は6位がトップでした。

ここに引用している画像は2002年に写した写真です。向かって右の選手が今年優勝した朱さんです。この写真は大変貴重な、めったに見ることの出来ないものだそうです・・・というのもこの時参加された西川善影先生が、”一口清算法でどのような運算をしているか”を知るため特に頼んでそろばんを弾いてもらったからです。読上げ算以外はすべて暗算なのでそろばんで計算する写真は珍しいのです。

 
世界大会

 

「算盤で計算するときの腕の位置が独特だが、この姿勢だと余分な力が入らない。両手算法もごく自然である。算盤は、日本のそろばんよりやや大きく、珠も丸みを帯びた少し大きい珠である。」ということです。

(中国では、珠心算というように算盤を使うのはごく最初だけで、すぐに暗算に行くので、日本のように算盤の精度などはあまり気にしないようです。 )

今回の世界大会には、日本・韓国・米国・インドネシア・マレーシア・シンガポール・中国・香港・台北の9つの国と地域から選手138人、監督・専門家など合わせて300人近くが参加しました。

競技会の他に、世珠連心算教育学術交流シンポジウムも開催され、30編の論文も集まり講演を行ったそうです。その中で、”珠心算過程における脳の活動構造は、珠心算教育が、小学校の知能指数・記憶力・注意力・思考能力・表象能力などに対して全体として知力発展を促進する役割のある”ことを実証できました。

 

 〇  そして今年の話題です。 <上海万博> に、中国珠算教育問題研究会さんが計画し、国際珠算普及基金さんと協力して、アジアエリアに設営される「アジア広場」で”そろばんショー”を行いたいと準備を進められています。日程は、7月25日から28日、公演日は26日の予定だそうです。上海万博に行かれる皆様!一度「アジア広場」をのぞいてみて下さいね!!