日本経済新聞の11月10日の記事より

日本経済新聞の一番最終の「文化」欄に、雲州堂も,とてもお世話になっております藤本和彦先生(兵庫県珠算連盟副会長)の記事が載りました。

日経新聞

<「そろばん甲子園」55年で幕>というタイトルです。 (7月29日付けの産経新聞にも関連記事が載り、雲州堂のNEWSにも取り上げました)

 

「そろばん甲子園」こと全国高等学校珠算競技大会。兵庫県小野市の主催で1955年に始まった伝統のイベントが、今年の第55回を最後に幕を閉じた。私(藤本先生)は大会の副委員長として、歴史の終わりに立ち会うことになった。・・・という書き出しで文章が始まっています。

記事の中で、廃止の理由として、参加者の減少が挙げられ、小子化だけでなく、商業高校や商業科の減少、また、商業科でもそろばんの授業が無い所が増え、参加者はピーク時に601人いたのが、今年は301人だった、とのこと。

でも、藤本先生にとっては、ほかのどんな大会にもひけをとらない、素晴らしい大会であり、会場に張り詰めた緊張感や、参加校のの生徒達の規律正しい整然とした振る舞いに感動を覚えられています。

今年で終わりということで、涙をこぼしている生徒もいたようです。藤本先生も大会の最後の講評で「来年は何月何日に会いましょう」という締めくくりの言葉を言えず、改めて寂しさがこみ上げられたようです。

しかし、そろばん復権の兆しもあります。尼崎は教育特区として国の認定を受け、子どもの学力が上がる成果も出てきた。「そろばん甲子園」もいつかまた再開してほしい。今年の最後の挨拶で「近い将来の復活を願っている」と藤本先生は結ばれました。

 

私達、そろばんに携わる者も同じ考えを持っています。「そろばん復権」を願っています。