雲州そろばん 伝統工芸士さんの事

9月15日に”雲州そろばんの「伝統的技術と技法」の動画が登場!”のご報告のNEWSをアップし、いろいろ書きたいことがあったのですが、あまりたくさん画像を入れられないので、続きをお届けします。  (四方山話の動画はこちら)

 1月に島根県横田町の伝統産業会館にお邪魔したとき、「伝統工芸士」のお写真がありました。 会館が出来上がった時に載せたお写真で、皆さんまだまだお若い顔で写ってました(^^!

伝統工芸士のお顔

ところが、今現在、雲州算盤共同組合で活躍なさっている「伝統工芸士」さんは4名のみです。

市田敏夫さん(永雲)・石原長蔵さん(長雲)・長谷川充弘さん(瑞雲)・そして内田文雄さん(2代目雲文)です。

訪問しました横田町では、ずっと2代目雲文さんに車で案内していただき(大雪で道路は危機的状況でしたが、雲文さんの運転は全く心配無用!快適なドライブでした)一日中いろいろなお話を伺うことが出来ました。(それは、四方山話に3回に分けてご紹介しています<雲州名工との対話第1話~第3話>)。その時に「そろばん回廊」の中で、石原長蔵さんと一緒に撮らせて頂いた写真です。 (動画の中で算盤作りをなさっているのが、もう少しお若い頃の石原長蔵さんです!)

2代目雲文さんと石原長蔵さん

島根の本場でも、職人さんの後継者がおらず、結局は2代目雲文さんのように神業のような素晴らしい技術を持っていらっしゃる方が、日常の仕事に追われてしまい、ご自分の本来の「伝統工芸士」としての腕を振るうことが出来ないでおられます。《2代目雲文》の銘を入れた算盤を作るためには、道具・材料・環境・気合・・・など全てを整えないと出来ないのだ、と嘆いておられました。本当にもったいないことです。

2代目雲文さんのお話の続きは、また改めて四方山話にアップする予定です。お待ちくださいね!