そろばんネタ帳

そろばん四方山話

063)「二代目雲文」現代の名工に

2代目雲文 現代の名工へ
雲州そろばんの名工「2代目雲文」本名内田文雄さんが、2013年度の厚生労働省 卓越した技能者の表彰制度「現代の名工」に選ばれました。

内田さんは、先代で父である「初代雲文」さんとともに弊社の高級そろばんの生産を担って来られました。

その清廉実直な性格は、そのまま作り上げるそろばんの隅々にまであらわれ、控え目で端正な凛としたそろばんを作って来られました。そろばんの命である珠の動きについても、一切の妥協を許さず、弾くとチーンという金属音のする「珠の冴え」を追求されています。

最近は弊社でも古いそろばんの修理を受けることが増えていますが、修理に対するプロ意識も素晴らしく、修理を受け取ったお客様からの感謝の言葉が絶えません。

いつまでもお元気で、雲州手作りそろばんの伝統を継承し、次代に繋げてほしいものです。

ちなみに、厚生省主管の「現代の名工」は、毎年150名の名工が選ばれますが、そろばん業界では初の栄誉です。

今年も600名ほどの候補から、150名に絞りこまれたそうです。島根県・鳥取県から本年唯一の受賞者だそうです。     以上