そろばんネタ帳

そろばん四方山話

053)「天地明察」 和算ブームに火を付けるのか?

天地明察
お盆休みに、話題の「天地明察」2冊を読了しました。さすがに本屋大賞をとるだけあって、話の展開の分かりやすいのナンの・・・!

内容は、江戸時代に、それまで800年間続いていた中国歴の間違いを指摘し、我が国固有の「大和歴」を作って行く主人公「渋川春海」の艱難辛苦のお話です。

我ら珠算人が良く知っている「関孝和」が大きな存在価値で全編にわたり、登場します。

 

それにしても、以前ご紹介した「武士の家計簿」に続き、矢継ぎばやに江戸時代の和算や算盤関係が主題の映画が製作されるとは・・・。しかも両作ともスタッフが一流ですので、映画会社も十分市場性があると見込んでいるのでしょう。

江戸時代の日本は、「一般庶民が寺子屋に通い、和算を勉強する」という世界中で稀有な文化・文明が充ち溢れた 国だったのです。他国では、学問そのものは支配階級のみが占有していたようです。

 

天地明察
などと考えながら自宅近くの書店にはいると、レジ横にいきなり左の写真です。

「天地明察」関連の書籍が集積してあるのですが、なかなか面白い集め方で、思わずガッテン!

天体関連から和算・寺子屋関連まで、素人に分かりやすい入門本ばかりが集めてあります。

思わず、苦手だった和算の解説本2冊を購入してしまいました。

全くマイナーだった和算などが陽の目を浴びるという偉い時代になったモノです。

実は、小職は日本珠算史学会の会員なのですが・・感無量です!

という訳で、本屋さんの了解を得て、撮影させてもらいました。

映画は9月15日から公開です。是非・・!