そろばんネタ帳
そろばんコレクション
008)斜面そろばん
大正年間の雲州堂製。写真で確認できるように、左の方が10mmほど高く、右へ傾斜しているのが特長です。
「右指で運算するには、左の方が玉に触れやすく、右は下がっている方が運指の効率が良い」という理論で製作されたようですが、あまり普及しなかった模様です。
内面に「雲州堂卸店製」という証紙があります。当時、大阪の雲州堂には製作工房があり、雲州と播州の職人達が切磋琢磨を行い、全国屈指の高級そろばん製造技術を持っていました。